05535-190614 ゼミ2年生2名がMacとScrapboxで親指シフトの練習開始して「もっと早く始めればよかった〜」と叫んでます

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設定後、即座に練習開始。

過去、親指シフトを始めてきちんと練習した人はだいたい3日で仕事に使えるようになり、1週間から10日後には十分実用的にタイピングできるようになっています。早期に身につくかどうかは、正しく練習したかどうかにかかっています。

そのためには上記リンク先に書いてある「7つの掟」を守ることが超絶大切。ホームポジションに置いた両手の上にタオルをかけて、手とキーボードを完全に覆い隠し、配列表を見て、キーボードは絶対見ず、ゆっくり、確実、正確に。絶対に間違えずにタイプする。delete（control+h）など絶対に使わなくて済むように。キーはそぉっと押し下げる。「打鍵」でなく「押鍵」。打つんじゃない、そっと押すんです。手の力をすべて抜いて、タイプする指だけを動かして押し下げて戻す。「7つの掟」を守って、地道に練習すれば、できるようになります。

練習を始めてすぐに彼女たち、「もっと早く始めれは良かった〜〜」と叫んでいます。ローマ字入力だとキーを2回押して初めてかなが1文字表示されていたところ、親指シフトなら1回押せば1文字表示されることを目の当たりにし、親指シフトのダイレクト感とローマ字入力の冗長さを実感しているから。

親指シフトなら10文字書くのに10押鍵。1,000文字書くのに1,000押鍵。論文30,000字書くのに30,000押鍵（実際には漢字仮名交じり文に変換されますから3万字の論文を書くにはそれ以上のかなを入力することが必要ですが）。ローマ字入力だとその約1.75倍の押鍵数が必要です。つまり30,000字書くのに52,000以上の押鍵回数を要します。無駄無駄無駄。（この押鍵回数には変換操作に関連する押鍵数を含んでいませんが、Macではもはや変換や確定操作がほぼ不要なので、参入する必要ない）

彼女たち、普段からほぼ一日中Macで文章を書いています。論述の起案もMac、授業のノートもMac、学習も予習も復習もMac、ゼミのメンバーの論述にコメントするのもMac。だから、必要な押鍵数が半数近くになることが大いなる負担の軽減と高速化につながることを明白に認識しています。shioゼミの先輩たちがなんで親指シフトに転向したのか、ようやく理解したようです。

とのご質問を受けました。

いいえ、与えていません。多くの学生は自分でバイトしたお金でMacを購入しています。自分で買って所有する方が、設定、保守などを含めて自分で管理するスキルまで身につきます。また一般的に、借り物より自分の所有物の方が大切にしがちです。

そもそもMacは文章を書く道具。筆記用具です。文具です。小学校でいえば鉛筆と消しゴムに該当します。小学校では鉛筆や消しゴムといった筆記用具を学校が与えますか？ それと同じ。学校は筆記用具、文具であるMacを与えません。与えるべきでもないと思います。

そう論ずると、決まって貧困家庭に関する反論がありますが、それは別の論点です。経済的困窮家庭に関しては大学内外において各種の奨学金制度があります。学生の経済的支援はそちらの制度で手当すべきものであり、教育の手法、目的と混同すべきではないと思います。そもそも仮に大学がIT機器を貸与、提供するとしたら、その原資は結局学費によって徴収することになりますから、本質的解決にはならないのです。

文具は自分で用意する。人によって書きやすい文具は異なりますから、自分で選んで自分で用意する。鉛筆やペンと同様、文具としてのIT機器も選択肢が広いですから、教育上のニーズと学生の好みに合わせて好きなものを選んで持参すればOKです。

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